初めて英語を習った日から、何年経ったのか、数えてみたことはあるでしょうか。私は、なんと40年を越えました。
若いころ時間や情熱をかけて勉強した方も、「あの頃は英語どころじゃなくて全然やらなかった、むしろ避けていたな」という方もいらっしゃるでしょう。今まさに働き盛り、子育て中で、「だからこそ、今、切実に英語を話せるようになりたい」という方も、教室に来られます。
同じように学んでいるつもりでも、生活のスタイルや加齢(この言葉は好きじゃないな。年輪!年輪のことです)によって、英語との付き合い方は少しずつ変わってくるものですね。
世代ごとに違う「英会話を学ぶ理由」
では、ご自身が「なぜ」「いま」英会話を学ぼうとするのか。じっくり考える機会はありますか。
- しゃべれたらかっこいいし、英語ペラペラになってみたいから
- 習ったことがあるが、その時はあまりパッとせず消化不良だったから
- もっと話せたら、仕事や海外旅行の幅が広がるから
- 独学では無理そうだから
- 英語は頭の体操、気持ちの張りになりそうだから
そして、これまでに少しでも英語を学んだ経験のある方には「その頃と今とで、この理由は同じですか」と伺います。
30代の自分が英語をしゃべりたい(たかった)のは、なぜか(なぜだったのか)
50代の自分が英語を学ぼうとするのは(したのは)なぜか
70代になって、今の自分にとって英語を話す・学ぶことは「 」だと思う
どうでしょう。少し時間をかけて、考えてみてください。
「なりたい自分」をくっきり描く
「なぜ」を考える上で大切なのは、いまの自分を「なりたい自分」に変えていきたい、という欲求です。
英語に限らず、学ぶ理由の先には「学べば、なりたい自分になれる(かもしれない)」という思いがあるはずで、その「なりたい自分」をくっきり描くことが、挫けそうな気持ちを振り払う力になります。
短い映像を再生するように、「なりたい自分」が英語を話す様子をイメージしてみてください。いまの自分ではなく、ここから英語を学んで、なりたい自分になれたとして、その後の場面です。
- いつ:今年の8月、来年の正月休み、3年後の還暦祝いの席、など、カレンダーに印をつけるように具体的に考えます。
- どこ:都ホテルのロビー、セントレアのデッキ、ハワイのバス停など、具体的にイメージできる場所でを想定します。
- 誰と:アジアから来たビジネスマン、イギリス人の青年、隣に座ったベルギー人女性、など、服装や体格、声の感じまでイメージします。
- 何を:自分から話しかける、道を尋ねられる、商品を値切る、手続きをする、など、話のきっかけを決めます。
- どんなふうに:さらりと受け答えする、詳しく説明をする(きく)、意気投合してしばらく話す、どんな場面がよいでしょうか。
- どんな気持ちで:緊張しながら、楽しく、盛り上がって、身振りを入れて、お互い片言で、満足して、など、やり取りする二人を想像してみてください。
誰かに話す必要はありませんが、ぼんやりと想像するよりも、誰かに説明できるくらい具体的に考えることが大切で、おすすめです。書くことが嫌いでなければ、絵や文字で、手帳やノートに書き留めておくといいと思います。(日付も一緒に書いておくと、たまに見返して、条件を見直すことができます)
こうして、今の自分にとっての「理想のゴール地点」を決めるところから始めると、英会話学習の効果はずいぶんと違ってくるものです。
次回は「学習にかけられる時間」について考えてみましょう。
